インクポット製作秘話

「BOUQUET」の名前は、花束を逆さまにしたシルエットから付けています。
ガラスペンの名前を「BRIDE(花嫁)」と「GROOM(花婿)」に決めていたので、
幸せな気分になれる名前にしたいと考えていました。
自分用に購入したときにもギフトのような感覚が味わえるといいなと思っています。

他の名前の候補には、「FLOWER GIRL」がありました。
小さな女の子がドレスを着て、ヴァージンロードで花びらをまく姿に似ていたからです。

個箱にはブーケトスの様子を描いています。
ガラスは人間より長生きするので、親や祖父母から譲り受けたとき、
もしくはアンティークショップで購入したときに、
その方にもモノを使う喜びが行き渡れば嬉しいです。

2019年発売当時「インクポット」という商品は、市場にはほとんどありませんでした。
ガラスペンの検品時にインクボトルにペンを深く入れると軸が汚れるのを不便に思っていて、
ビーカー10mlにインクを入れていました。
十分便利でしたが、それでもインクをたくさん使うので、
ペン先が入る太さの三角フラスコで作れないかと思い、デザインしました。

HARIOのビーカー・フラスコは、理化学、医療、研究のためのプロユースのアイテムです。
それにとどめておくにはもったいないスペック・デザインなので、
どうにか理化学以外の方にも気軽に手に取ってもらえないかを常に考えていました。

今では、たくさんの方にご愛用頂き、嬉しい限りです。